それが一番いいんだろうけど

どこかの動画サイトのイベントでは、発言した人の風貌をおもしろおかしく画面にコメントし、その人の前で笑い合ったという。
そういう話題をネットで見かけては、うんざりする自分がいた。
(中略)
人間それぞれの能力には限界があるし、誰もがシリコンバレーの有能な人たちのように偉大なことはできない。だけど、熱く生きたり、真面目に生きることは、誰だってできる。

http://d.hatena.ne.jp/reikon/20080707/p1

確かに、人間の能力には限界があります。誰もが100mを9秒台で走れるわけじゃないし、ワールドシリーズのマウンドに立てるわけでもありません。しかし、同様に人間の考え方や生き方にも、限界があるのではないでしょうか。


ニューヨークで育った人と平壌で育った人では、自然と考え方に大きな違いが出るでしょう。そうでなくとも経済的に厳しかったり、周りの人間に恵まれなければ、自分の限界というものを、自ずと低く見積もらずにはいられないと思うのですね。


だとすれば真面目に生きることができるのは、真面目に生きることができる環境で育ち、今現在もそういう環境にある人だけではないでしょうか。少なくとも、そうしていない人を責める権利が誰かにあるとは私には思えません。


人間は、弱い動物です。誰かを嘲笑したり、優越感のためにけなしたり、そういうことが現実に当たり前のように行われています。出来る限りそういうことはしたくないとは考えていますが、私もそういうことをしているかと聞かれれば残念ですが、否定することはできません。その恐怖感は、持ち続けていたいなと。